「OBPM導入完了!これで終わり!」ではありません。

OBPMを活用していくためには、導入してからがスタートなのです。

それでは導入後、OBPMを使い続けてより効率的にプロジェクトを運営するためには何が必要なのでしょうか。

答えは「導入活用体制」となります。

導入の際の体制は「導入する=ゴール」となり、どうしても体制が衰退してしまいがちです。

しかし、導入後も

  • 継続的なサポートや、管理・監視
  • 新たな管理実施によるレベルアップ、作業の見直しによる効率化で管理負荷軽減

を行うためには、導入活用体制が必要なのです。

ここでは、ユーザ会のセッションでお話させていただいた「導入活用体制の確立」についてお伝えします。

1.導入活用体制の重要さ

2.導入活用体制のあるべき姿

3.導入活用体制の失敗例・成功例

1.導入活用体制の重要さ

導入後の目標は、OBPMを活用し、より効率的にプロジェクトを運営することです。この目標を維持するためには、活用をサポートする「導入活用体制」が重要となってきます。

2.導入活用体制のあるべき姿

導活用体制は、現場に対してどういった姿勢でリードすべきなのでしょうか。
ポイントは下記の2つです。

リーダーシップ:サーバントリーダーシップのような働き。評論家ではなく縁の下の力持ちとしてプロジェクト推進をサポートする(時には相談役、また時には牽引役として全社的横断管理の実施)

現場の意見ヒアリングと相互協力:導入活用体制メンバーがPMOとなり、各PJへの適切なサポート。さらに良くするため実質業務担当のPMやPLの意見を反映した改善。定期的な勉強会の開催なども導入を活用する有効な手段の1つ。

3.導入活用体制の失敗例・成功例

導入推進が現場とうまくいかない失敗例としてどういったものがあるかといいますと、やはり「あるべき姿」に反した下記のような行動が失敗につながりやすいです。

評論家のように指摘のみ行う:現場からは「そんなことわかってるよ!うっとうしい!」と思われかねません。

失敗を責める:「俺ばっかり責めて、、、」と現場担当者が疲弊してしまいます。

では、成功させるためにはどうしたらよいのでしょうか。
ポイントは下記の2点です。

しっかりと成功したPJや人を評価する(褒め称える):その人にとって更なる「自信」につながる (時にはインセンティブなどで更なるモチベーションアップも)

継続的に改善を実施している:問題点があったときに早く軌道修正し、正しい流れにつなげている

まとめ

繰り返しとなりますが、OBPM導入してからが本当のスタートです。
「より効率的にプロジェクトを運営する」という目標を達成するには導入活用体制が欠かせません。またそれとともに、導入活用体制と現場との協力体制が必要となります。
導入活用体制側は、決して現場に対して上から目線にならず、One Teamの精神で二人三脚での活用推進を心掛けましょう。