OBPMでは締処理を行うことで、プロジェクトへの
・工数
・コスト
の実績を確定します。

「じゃあ締処理するまでは実績ってわからないの?」
と思われるかもしれませんが、そんなことはないです!
OBPMでは、締処理を行う前の月中の段階でもその時点の工数、コストをリアルタイムで参照することができます。

流れとしては下記となります。

  1. PM/PLは、月中でリアルタイムでのコスト状況を確認する。
  2. PM/PLは、その時点のコスト状況をPJ別採算登録画面に反映する。
    ⇒月中時点での採算悪化が検知できれば、早めに手を打つことができます。
  3. 部門長などの上位職の方は、締処理前でも、部門別PJ採算照会画面で当月の部門採算を、 現実に即した 値で確認できる。

1. 月中でリアルタイムでのコスト状況を確認する

PM/PLはプロジェクト別採算登録画面にて、「月中参考原価」ボタンを押すことで、月中の入力工数をリアルタイムに反映した工数・コスト状況が確認できます。

上記の例ですと、月の後半に差し掛かっている段階で、
・雨宮さんは稼働低め
・梅田さんと遠藤さんは稼働高め
ということがわかります。

では、プロジェクトのコストとして今月どれぐらいに着地しそうなのでしょうか?
今月の着地コストは、月中参考原価画面の「当月見込原価」に表示されている青字リンクの値となります。
上記例ですと「4,178,246」ですね。
青字リンクをクリックしますと、下記のように詳細が表示されます
・当月予定
 ⇒当月の予定はもともとどんな値なのか
・当日までの実績
 ⇒本日時点で計上されたコスト実績はどれぐらいか
・当日時点の差異
 ⇒予定と比べて、本日時点でどれぐらいコストが上振れしているか
・当月予測
 ⇒当日までのコスト実績から算出された、当月の予測着地コスト

上記例では、残念ながら少なくとも今月は予定よりコスト超過が見込まれますね…。

2. その時点のコスト状況をPJ別採算登録画面に反映する

では、今月の予測着地コストをPJ別採算登録画面に反映してみましょう。
(ちなみに、この反映機能はver5.6以降のものとなります)

月中参考原価画面で「採算に反映」ボタンを押すことで、採算に今月の予測着地コストが反映されます。

上記例ですと、このままだと最終的に原価観点で5%の予算超過となりそうです。
はやめにプロジェクトに対してテコ入れを行う必要がありますね。

3. 部門別PJ採算照会画面で当月の部門採算を、 現実に即した 値で確認 する

上記の「2.その時点のコスト状況をPJ別採算登録画面に反映する」を行った場合。 部門長などの上位職の方は メインメニュー「部門別PJ採算照会」より、締処理前でも現実に即した部門採算を確認することができます。

上記の運用を行うことで、締処理前でも、部門長は各PJの採算及び、部としての見通しを立てることができます。

まとめ

このように、月中参考原価を確認し採算に反映することで、下記のメリットが生まれます。
・締処理前でも現実に即した採算を確認できる
・採算悪化を早めに検知することができる

ちなみに弊社でも、PLは月の後半に差し掛かるあたりで月中参考原価の値を採算に反映することが推奨されています。


「こまめに採算をチェック」~「月中の状態を採算に反映」~「部門長が部の採算見通しを立てる」
というサイクルを確立することで、より洗練されたコスト管理に繋がりますので、今回ご紹介した機能をぜひ活用していただければと思います!