OBPMでは、部門で発生した共通費を、稼働中のプロジェクトの原価に配賦する仕組みがあります。

部門共通費とは、事務処理やミーティングなど、直接プロジェクト外にかかった費用を指し、 この部門費を管理するプロジェクトの原価を、配下部門の直接プロジェクトに配賦することにより、 より精度の高いプロジェクト別の原価管理・採算の見える化が行えます。



以下、OBPMのプロジェクトを例にして共通費配賦機能をご紹介します。
配賦元プロジェクト「P082001-00 開発1部共通費」で2018年3月に発生した労務費が、 配賦先プロジェクト「P083WAR001-00 蕨ネットスーパーサイト構築」の共通費配賦額に 配賦される流れと確認方法を示します。

– マスタ・プロジェクトの設定

【配賦元プロジェクト】

プロジェクトタイプマスタ設定の「部門共通費」が「配賦元」に設定されたプロジェクトタイプを設定したプロジェクト


【配賦先プロジェクト】

プロジェクトタイプマスタ設定の「部門共通費」が「配賦先」に設定されたプロジェクトタイプを設定したプロジェクト

– 配賦元プロジェクト

– 配賦処理

– 配賦処理の確認(配賦元)

配賦元プロジェクトから、配賦先プロジェクトと配賦労務費を確認する際は 汎用データ出力でデータ種類:「原価:共通費配賦実績一覧(配賦元)」を指定します。

(ある共通費プロジェクトから、どのプロジェクトに、いくら配賦されたか)

– 配賦処理の確認(配賦先)

配賦先プロジェクトから、配賦元プロジェクトと配賦労務費を確認する際は 汎用データ出力でデータ種類:「原価:共通費配賦実績一覧(配賦先)」を指定します。

(あるプロジェクトに、どの共通費プロジェクトから、いくら配賦されたか)

– プロジェクト別採算登録への反映

配賦先プロジェクト「P083WAR001-00 蕨ネットスーパーサイト構築」の プロジェクト別採算登録の共通費配賦額に表示されます。

– まとめ

原価を構成する要素にはプロジェクトで直接発生する「労務費」「外注費」「経費」以外に事務作業やミーティングなど部門運営のために発生した部門の共通費があります。

この部門の共通費を共通費プロジェクトとして管理・発生した原価を間接費配賦機能で直接プロジェクトに配賦することにより、 プロジェクト別に共通費配賦額を含めた原価を把握することが可能となります。

プロジェクトを運営するPM・PLの立場からは、共通費を含めた原価管理が可能となるため、 よりリアルな採算・コスト管理が行うことができます。