新しいツールを導入するとなると、どうしても現場からは反対の声も上がってきます。

「業務が増える!」

「新しいことを覚えるのがめんどう…」

「今までのやり方で問題がなかったのに、なんでやり方変えなくちゃいけないの?」

OBPMも同様です。
OBPMをメインで使うのは現場の方です。現場の方がOBPMを受け入れて、きちんと使っていただけないことにはOBPMは力を発揮できません。

反対派の方に対しては、下記アプローチを行うことでOBPM導入を納得してもらう必要があります。

  • OBPM導入目的の共有
  • メリットの説明
  • トップダウンでの号令

ここでは、OBPM導入のお客様において、反対派の方に対してどういったアプローチを行ったかをご紹介します。

■OBPM導入目的の共有

OBPM導入となった際は、現場のあずかり知らぬところで話が進むため、導入目的が現場に共有されていないケースが多いです。そこで、改めて現場に導入目的を共有することで、一丸となって同じ方向を向いて進んでいくといった取り組みが必要となります。

No. 内容   お客様の声
1 目的の共有 何のためにやっているのか!?と現場から反発や否定的な意見多かった。そのため、「プロジェクト計画精度の向上」「プロジェクトごとの採算可視化」という目的を明確にし、共有した。
2 影響範囲の啓蒙 工数入力を行わない人に対して。業務フローと運用マニュアルをもとに、工数入力がない際の影響範囲や重要度を理解してもらうよう啓蒙した。

■メリットの説明

OBPMを使い始めは、確かになれないことが多いため面倒に感じることがあります。しかし、OBPMを使っていくことで会社にとっても現場にとってもメリットがある、と啓蒙していくことで、反対派の方にも理解していただけるかと思います。

No. 内容   お客様の声
1 会社としてのメリット OBPMを使うことが、下記のように会社の損益に直結するから刷新が必須と説明。 プロジェクト状況の可視化が容易になる。不健康プロジェクトを素早く検知できる不健康プロジェクトに対して早めの対策が打てる。赤字プロジェクトが減る   使っても使わなくてもいいという、あいまいな状況は一番反対派が生まれる。
2 現場としての成長メリット OBPMの機能はPMBOKに準拠する。 OBPMの機能を使っていくと、必然的にプロジェクト管理のスキルセットにつながり、自身の成長実感につながる。
3 現場としての労力削減メリット 他部署展開につながらない。どうしたらよいか。 他部署の部署長からは「めんどくさそう」「お金かかる」 と言われてしまう。従来通りでうまくいっていると、新しいことを導入する気持ちが生まれない。 対策としては、EXCELとかだとどうしても手間がかかって現場が困っているポイントがあるはずなので、そこにに訴求する。部署間のやり取りで反発が生じる可能性があるのなら、SIの営業から説明するなどしてサポートしてもらう。

■トップダウンの号令

トップダウンで号令をかけないと、現場の方にはOBPMを使うことの重要性が伝わらない可能性があります。そのため、経営層の方からトップダウンで「OBPMを使っていく」という号令をかけることが重要です。

No. 内容  お客様の声
1 経営層をバックにつける 経営層への報告資料をOBPMのデータから作成するようにすることで、経営層にOBPMを理解してもらった。そうすることで経営層にはOBPM推進チームのバックについてもらい、トップダウンで号令をかけてもらうようにできた。

■まとめ

OBPMに限らず、新たなツールを導入するというのは、現場の人にとってはどうしても煩わしいと思われてしまいます。そういった反対派の方に対しては、決してケンカ腰にならず、目的やメリットについて誠意をもって説明していくことが一番大事になります。目的とメリットを共有することで、一丸となって同じ方向に向かって進むことできると、「便利なツールを導入した」ということだけにとどまらず、「ONE TEAM」という意識が生まれ、会社としての発展につながります。