≪概要≫

OBPMに「分析レポート」機能があるのをご存じでしょうか?
残念ながら「見ているよ」「使ったことあるよ」という声をあまり聞くことができません。
せっかくデータ蓄積されているのに、埋もれたままではもったいないと思い、その使い方と「何が見れるのか?」「特に埋もれがちなグラフ」について、1本ずつ紹介、順次解説していきます。

まず1本目は、「受注 見込/実績」レポートです。
「これは何か?」、簡単に言うと、
 「受注する(した)契約金額」と「見積もった利益」の2つをセットにして、
 「受注月にまとめて」プロットするレポート
というものです。

≪詳細≫

細かい解説は後にして、まずは実際にOBPMで自社(自部門)のレポートを見る方法を記します。基本的な操作手順は次のとおりです。

このレポート(グラフ)には何が表示されているのでしょうか?
冒頭で、このレポートのことを、
 「受注する(した)契約金額」と「見積もった利益」の2つをセットにして、
 「受注月にまとめて」プロットするレポート
と書きました。
「受注する(した)契約金額」を棒グラフで、「見積もった利益」を線グラフで表しています。
その2つが1セットで、前期(昨年度)データを青色で、今期(今年度)データを赤色で表示しています。

より詳しく理解するための要点(ポイント)は次のとおりです。
◆「受注する(した)契約金額」は「検収予定」に展開したものではなく、基の「契約金額」です。
◆「分割検収」や「毎月検収」のプロジェクトも「受注月にまとめて」プロットします。
◆「受注月」は、「契約日」>「契約予定日」>「期間開始予定日」の優先度で決まります。
◆「見積もった利益」の根拠(どの見積?)は、「ヘルプ(F1)」で表示されるマニュアル[05_11_分析レポート-分析レポート.pdf]内「4.1 『当初の見積』とは」に記載があります。

◆「受注する(した)契約金額」の根拠(いつの?)は、上記の共通仕様「当初の見積」をベースに次のように決まります。
  承認履歴ありのケース(1)~(3)では、
   「その見積を申請した時点(=承認した時点※)」の「契約金額」。
  承認履歴なしのケース(4)~(5)では、
   「現在の【プロジェクト登録】」の「契約金額」。
  ※<申請>状態で「契約金額」を変更すると再申請になり、
   <途中>状態では「契約金額」は変更不可なので、結果的に
   見積を「申請した時点」と「承認した時点」の「契約金額」は同じです。

表示される内容から、このレポートは、次のような業務要件向きのものではないかと思われます。
◆ 営業の案件管理(契約金額と見積利益にフォーカスし、それらを積み上げて視覚化)
◆ プロジェクト管理というよりは、SFA(Sales Force Automation)=営業支援システム寄りの集計レポート

OBPMはSFAではないので営業のプロセス管理までをサポートするものではありませんが、特にレポートのために追加で何かを入力する必要はなく、プロジェクト管理のための登録データから、 こういった営業側面の情報を集計して見せてくれる、というのがこの「受注 見込/実績」レポートです。

興味を持たれた方は是非、利用してみてはいかがでしょうか。